going out no.1 with YUMIKO YASUOKA 関口水神と一幸庵

AuthorTALK TO ME
Category going out
日本橋の蕎麦屋、室町砂場で昼食をとった後は小石川植物園で野点をしましょうとデザイナーの池邉から提案。
野点に使える汲める水をリサーチすると、植物園の比較的近くに「関口水神」というお水を発見します。
せっかくなのでお水を汲み、和菓子を買って植物園へ向かう2回目の連載となります。

室町砂場を出て、お水を汲みに



 

タクシーで向かいます



神田川の近くに関口水神はあります



関口水神の創建は明らかではありませんが、江戸中期に発行された地誌『江戸砂子』によると「上水明けてより関口水門の守護神なり」と記されているそうです。
伝説になりますが水神様が八幡宮社司の夢枕に立ち、「我水伯(水神)なり、我をこの池に祀らば堰の守護神となり、村民を始め、江戸町ことごとく安泰なり。」と告げたので、ここに水神様を祭ったと言われています。注1

到着



都市にある極小のミニマルな神社という佇まい



関口フランスパン目白坂本店の奥、敷地内に関口水神はあります。今まで行った神社の中でも最小ではと思えるサイズで、掃除が行き届いてミニマルで美しい。
光が大変綺麗だったことも記憶に残っています。

お参りしてお水を汲みます





入口は防犯のためナンバーロックがかかっています。
関口フランスパンの方に暗証番号を伺ってロックを解除して入ります。
パブリックとプライベート、古き文化と現代が混じって都市の小さな神社を体感した感じがします。



安岡さんにはお洋服についても少し伺いました。

今日は数年前にご購入いただいたシルクコットンリネンのセットアップでお越しいただきました。
TTMのお洋服を幾つか持って下さっていますが、今回このお洋服を選んだ理由と数年着ていて感じることを聞かせて下さい。

>普段は要素の少ない服が好きで、ボタンも目立たない仕立ての方が落ち着くのですが、TALK TO ME に関してはオリジナルのボタンの美しさにも惹かれます。

セットアップのトップスは前後どちらでも着ることができますが、この日は珍しく正面からボタンが見えるよう、羽織として着ました。

インナーに着たシルクコットンのブラウスと合わせて、連なるボタンのたたずまいが、落下する水滴の玉を思わせたからです。

TALK TO MEの衣服には私が作品制作に扱う日本画材に似た質感を感じます。造形にもどこか東洋的な余白が感じられ、そういったところにも共感するのかもしれません。

やや緊張感があって、自律性を感じさせるデザインも好みです。それなのに袖を通すと繭に包まれるような穏やかな着心地で、安心感をくれる。初めて着たときにも覚えた感想ですが、時間が経っても変わらずそう思います。

和菓子屋さんへ向かいます



お水を無事汲み終わり、これから野点で食べる和菓子を買いに行きます。
知人から数年前に美味しいと聞いていた一幸庵へ。
ちょうど小石川植物園に向かう途中にあります。

一幸庵。中に入ると人が沢山



13時頃でしたが、幾つかの生菓子は既に完売。
関東風の桜餅と日本酒を使った錦玉羹を購入しました。
次回最終回は小石川植物園散策と野点をお届けします。

小石川植物園へ





注1:関口フランスパンHP参照

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