二重シャツ

○ 製品とご購入について

二重シャツを生み出した2015年の制作当初から一貫して二重仕立てで生産を続けています。これは「凛として柔らかで美しい女性」という言葉のイメージを捉える中で、富山県の銘菓「薄氷」や藤田嗣治の乳白色の絵画、朧豆腐など具体的な質感の手触りが浮かんできたことにあります。これらに共通していることは独特のなめらかさ。
この質感を生地で表現するために薄い生地を2枚重ね「空気の層」を作りました。

二重仕立ては二着分のお洋服を中表で縫い合わせ、最後にひっくり返し、裾を手まつりをして仕上げます。
首からそのまま袖に繋がるデザインは女性の肩周りを一層柔らかく優しく見せてくれます。
生地は120番手というとても細い糸を使っています。縫代も透けることから前端部分は透けてもその透けがデザインとして成り立つように最終工程で７mmにカットして仕上げています。

首に沿うような襟のデザインが特徴です。シャツの後襟を少し持ち上げ、後首に添わせたあと、前端を引っ張ると綺麗に首に沿ったデザインになります。

○ メンテナンスについて

ドライクリーニングを推奨しますが、コットン100％ですのでご自宅での洗濯も可能です。
その場合は手洗いか洗濯機をご使用の場合はお洒落着コースなどでやさしく洗って下さい。
ご自宅でのメンテナンスをあまり推奨しないのは最終のアイロンの難しさからです。
二重仕立てになっており、肩周りから袖にかけては専用のアイロン台がなければご購入当時のような表情を保つことが難しい可能性があります。少しシワ感が残っても良いということであれば襟周りと前端を整える程度にアイロンをかけ、ナチュラルにご着用いただけます。