染料を発見した古代人の気持ち

Author池邉祥子 / Shoko Ikebe
Category essay
2022年の下半期の新作は藍染めのコレクション。
藍のリサーチで出会った枯れた葉の中に見える藍色。
きっとこの色を見て、古代人は「染料になりそうだ、生地を染めてみよう」と思ったのかもしれない。
見つけた時、古代人の気持ちを追体験したような時間に。



蓼藍の葉



藍色の枯れ葉



小さいけれど、枯れかかっている一部が青色に発色している



なぜこのような現象が起きるのか。
蓼藍の葉の中には藍染の主成分である「ロイコインジゴ」という青色の色素が存在しています。
葉の中にいるロイコインジゴは水溶性の状態ですが、酸素と結合すると不溶性の「インジゴ」になり藍色として見えてくることが原因です。
藍染では酸素に触れ不溶性になったインジゴを水溶性にして染めれるようにします。
どのようにして水溶性に還元するのかというと藍建てという発酵を利用します。

刈りたての藍葉で生地を染める「生葉染め」は水溶性で存在しているロイコインジゴの力で藍染を行なっています。

Author

池邉祥子 / Shoko Ikebe